京都観光～京都癒しの空間と騒乱の爪痕～観光名所（銭取橋）☆京都観光情報満載サイト☆

-歴史・見どころ-
竹田街道十条の交差点斜めの道を下がって少し行くと
鴨川にかかる大きな橋があります。
ここが勧進橋です。
お稲荷さんに寄進するためのお金を取るため、
俗名銭取橋とも呼ばれていました。
元治元（1864）年6月、池田屋事件を聞きつけて
長州勢が大挙して京へ押し寄せてきた時、
会津藩の命を受け、会津藩兵や見廻組など幕府諸隊も
九条河原に布陣しました。
新撰組も銭取橋下に誠の旗を翻して布陣していました。
これが禁門の変に繋がっていきます。
銭取橋は又、慶応2（1866）年6月、
武田観柳斎が薩摩藩と内通していたとして
斎藤一に斬られた場所ともされていますが、
他の説では、除隊を許され、
故郷の出雲に帰る途中に竹田街道に差し掛かった時に
斬られたという説もあります。
現在は夜でも車の絶える事がない勧進橋ですが、
当時は勧進橋を渡って本街道へ出るまでは
夜は人通りも少なく寂しかったそうです。
武田も凄腕の斎藤一と共に銭取橋を渡るのは
生きた心地もしなかったでしょう。
新撰組が布陣したのは勧進橋の西側です。
現在は河原が広く、鴨川には水鳥が舞っているような、
のどかな場所です。