宇治十帖古跡(うじじゅうじょうこせき)
-歴史・見どころ-
『源氏物語』五十四帖におよぶ物語の末巻で、
十帖分は宇治を舞台に展開され、
『宇治十帖』と呼ばれています。
平安の貴族が別荘を営んだ山紫水明の
宇治川周辺を舞台に、源氏の君亡き後、
源氏の息子である主人公、薫の君と源氏の君の孫・匂宮の
二人の男性、桐壷の帝の八番目の皇子で
光源氏の異母兄弟である
八宮の娘・大君と中君と大君に生き写しの
異母妹・浮舟の三人の姫君が織り成す恋の物語です。
登場人物それぞれの求道心と愛欲との
激しい葛藤が美しく描かれている
『宇治十帖』は、物語の古跡が10ヵ所あり、
それぞれの場所に石碑が建っています。
華麗な恋絵巻を偲ぶ人々が
今日も『宇治十帖古跡』を訪れています。